「夢のマイホーム」「終の棲家」
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これらの言葉から分かる通り、日本では「家を買うこと=一生に一度の大きな買い物」であり、ひとつの家に住み続けることを前提とした人生設計をするのが一般的です。
一方アメリカにおける生涯の平均引越し回数は、なんと “11.7回”。日本とは異なり、ライフスタイル・ライフステージにあわせ住居を替える習慣が根付いています。
今回は、アメリカの引越し事情と、転職・雇用の視点からリロケーションサポートに関して解説していきます。
米国国勢調査局(U.S Census Bureau)によると、冒頭で述べた通り、アメリカ国内の生涯の引越し回数は平均11.7回。国民の約10% 300万人以上が毎年引越しをしています。
左の図からは、雇用関連の理由を含め人生の節目節目で引越しをしているのが見て取れますね。
右の図からは、引越しが必ずしも近隣のエリア内でないこともお分かりいただけるのではないでしょうか。
このようにアメリカでは、その時々のライフスタイル・ライフステージにあわせ、引越しを繰り返すのです。
直近2021年の引越し者数は、国民の8.4% 約280万人。これは、米国国勢調査局が調査を開始した1948年以来最低値だそう。理由は複数あるでしょうが、パンデミックの影響が大きいと言えるのではないでしょうか。
人の動きについてはどうでしょうか?引越し会社moveBuddhaの調べによると、2021年の最多引越しルートは以下の通りです。
大都市カリフォルニア、ニューヨークから離れた方が多いようですね。こちらは、物価・住宅価格の高騰によるものだと考察していいのではないかと思います。
このように、引越しへの敷居が低いアメリカ。
大手人材会社Robert Half社実施のアンケートにおいて
またこれに応じ、雇用主が引越し費用を全額負担、もしくは一部サポートすることも一般的です。この福利厚生をリロケーションアシスタンス(Relocation Assistance)またはリロケーションパッケージ(Relocation Package)といいます。
具体的にどのような内容か見てみましょう。
オファーされる金額は、企業のポリシーや状況によりまちまちなので平均値や一般的なプランを紹介することは残念ながら難しくはあります。ただ、$2,000 〜 $100,000 の範囲で提供されることが多いようです。
近年の厳しい採用戦争下では、より手厚いリロケーションサポートが提供することで人員確保を目指す企業も多いのでは。
「$○○○のサポートを受けられるようだが、私の引越し代をどこまでカバーしてくれるか分からない!」という方もおいでかと思います。
実際に引越しにかかる費用は家族構成や住居形態により異なる為一概には言えませんが、参考までに以下をご紹介させていただきます。
引越しに慣れっこのアメリカ在住者は、セルフ引越しをして、費用をおさえることがごくごく一般的のよう。アメリカ全土には、U-Haul など引越し専用トラックが5万台以上存在するというから驚きです。(Shyft調べ)
サポートに含まれる代表的な費用は以下の通りです。
引越し時の情報収集は簡単ではないですよね。
以下にて、為になるWEBサイトをご紹介します。