「I got accepted into the JET program and moved to Japan!!!」
そんな風に、日本での就労経験を、目を輝かせてお話くださる日英バイリンガルの方々とお話させていただく機会が頻繁にあります。皆様のまわりにも、JETプログラムを通して日本に住んだことのある方がいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、JETプログラムの概要とその後のキャリア形成に関してご紹介したいと思います。
参加をご検討の方はもちろん、JETプログラムを終えアメリカで就職活動をされている方、バイリンガルの友人や同僚に知識を共有してあげたいという日本ご出身の方など、皆様の役に立つ記事になれば幸いです。
JET プログラム(The Japan Exchange and Teaching Programme │ 外国青年招致事業)は、日本教育の国際化を促進させることを目的とし、外務省・総務省・文部科学省・CLAIR(財団法人自治体国際化協会)の協力のもと1987年に開始されました。地方自治体が、英語を母語とする大学卒業者を日本に招致し、英語教育の充実と地域の国際交流の推進を図っています。
事業開始以来30年以上に渡り 合計75ヶ国から7万人以上が参加した当プログラムは、世界最大の国際交流招致事業だと言われています。以下から見て取れるよう、中でも米国からの参加者は群を抜いて多いです。
JETプログラム参加者は、以下3つのいずれかの任務を担当します。
応募にあたり、興味・関心面を除いた留意したい点は以下の通りです。詳しくは、こちらの公式な情報をご確認ください。
JETが発表している大まかなスケジュールは上記の通りです。詳細なスケジュールは参加国によって異なりますので、ご希望の方は自国の日本大使館にお問い合わせください。
応募はオンラインで可能です。こちらのポータルよりアカウントを作成の上、アプリケーションならび必要書類の提出、選考状況の確認が可能です。米国内応募者の面接は、これらの19都市の希望地にてインパーソンで実施されます。
例えば、2019年の新規参加者数は2,091人でした。かなり大人数だと感じる方もいるかもしれませんね。
しかし、実際はとても狭き門です。国や年によりばらつきがある為正式な合格率の統計は出ていないものの、アメリカの場合応募者の5人に1人(約20~25%)のみが日本行きのチケット手にできると言われています。
よく受ける質問を以下にて抜粋しご紹介します。
まず、年齢に関しては制限はありません。配偶者、お子様の同伴は可能です。
また、配置先に関してはご自身の意志ではコントロールできません。応募時に希望を出すことはできますが、決定権はプログラム主催者側にあり、また決定後の変更はいかなる理由があっても不可だとされています。「絶対に東京に住みたい!」「田舎暮しを体験したい!」という皆さんの思いは、運次第となってしまうということです。
その他のよくある質問は、こちらをご覧ください。
合格者は、日本国大使館もしくは総領事館より3年間の就業ビザが発行されます。ビザは出発の概ね一か月前より発給開始となります。任期は基本的に1年ですが、参加者と任用団体が合意した場合には原則として合計3年間まで可能です。
ただし特に優れていると認められた方については、最長5年間の滞在・就業が認められます。
過去10年以上に渡り、報酬は以下の通りに設定されております。
(※為替レート 1 USD = 115.131 JPY 2022年3月1日付け)
上記に合わせ、行き帰りの渡航費はJETプログラム側持ちとなります。
しかし、以下は参加者自身での負担ですので留意しましょう。
弊社では、これまで多くのJETプログラム参加者の米国帰国後の転職活動のサポートをしてまいりました。
帰国後の地域やプログラム参加までの経緯は多種多様ですが、皆さん共通しているのは、日本で習得した言語的スキル・文化的理解と元来お持ちのハードスキル・ソフトスキル(学位・パーソナリティなど)を掛け合わせて尽力できるポジションに就いているということでしょう。
人材会社・リクルーターの利用に加え、米国JETアルムナイ・アソシエーション(USJETAA │ JET Alumni Association of the United States of America)を通し、同窓生と繋がることで有益な情報を得られるかもしれません。参加者向けのキャリアフェアなども、役に立つはずです。
過去の参加者による情報も、WEB上に無数に存在します。興味の有る方はぜひ、情報収集してみてはいかがでしょうか。